石英スライドガラスをUV蛍光で使ってみた——普通のガラスと何が違うのか
石英スライドガラスをUV蛍光で使ってみた——普通のガラスと何が違うのか
DAPI染色した細胞を見るとき、いつも露出時間が長くてイライラしてました。800ms。光褪色もひどい。ある日、先輩が「石英使ってみれば」と一言。半信半疑で試したら、露出時間が350msに。笑っちゃうくらいの差でした。
UV域の透過率が決定的に違う
普通のソーダ石灰ガラスは300nm以下をほぼ通しません。DAPIの励起光(358nm)ですら15~20%はカットされてる。石英は200nmまで90%以上通す。この差は蛍光顕微鏡では致命的です。
私がFura-2でカルシウムイメージングをやってたとき、340nmと380nmの励起比がガラスだとノイズまみれ。石英に変えたらS/N比が倍くらい改善して、ようやくまともなデータが取れました。
平坦度の話
石英スライドはガラスより平坦度が優秀。普通ガラスが±5μmの公差なのに対し、石英は±1~2μm。NA1.4の100倍対物レンズだと被写界深度が0.2μm以下なので、スライドのうねりだけでピントがずれる。石英は視野の端までピントが合う——これは高倍率ユーザーにはかなり大きい。
買うべきケース、買わなくていいケース
| 用途 | 石英? |
|---|---|
| UV励起の蛍光(DAPI、Hoechst、Fura-2) | ◎ 必須クラス |
| 共焦点・高NAイメージング | ○ あると快適 |
| ライブセルタイムラプス | ○ 光毒性が減る |
| HE染色・病理 | × 差はわからない |
| 学生実習 | × 割られる前提なので |
私は普段使いは普通ガラス、大事な実験だけ石英。無理に全部石英にする必要はないけど、UV蛍光をやるなら1箱持っておいて損はないです。
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