錠剤が割れる、くっつく、溶けない——トラブル解決ガイド
錠剤が割れる、くっつく、溶けない——トラブル解決ガイド
錠剤作りで一番多い質問が「なぜかうまくいかない」です。私も最初の1ヶ月は失敗だらけ。でも原因はだいたい決まっています。よくある5つの問題と解決策を。
問題1:キャッピング(表面が剥がれる)
プレスした直後はきれいなのに、数時間後に表面がパリッと剥がれる。これがキャッピング。原因は空気の噛み込みか微粉が多すぎる。
対策:
- 圧力を3秒かけてゆっくりかける(一気に押さない)
- 粉を80メッシュでふるって、微粉を減らす
- MCC(結合剤)を10%→15%に増やす
私の場合、圧力の「かけ方」が一番効きました。ゆっくり、じわーっ。これだけでキャッピングはほぼ消えました。
問題2:杵(パンチ)にくっつく
粉が杵の表面に張り付いて、錠剤の表面がボロボロに。これが一番イライラする。原因は水分か滑沢剤不足。
対策:
- 粉を60℃のオーブンで30分乾燥してから使う
- ステアリン酸Mgを0.5%→1%に増やす
- 杵の表面を無水エタノールで拭いて完全に乾かす
湿気が多い日(梅雨時期)は特に注意。私は除湿機をつけた部屋で作業しています。
問題3:崩れる/柔らかすぎる
指でつまんだらボロっと崩れる。これは結合剤不足か圧力不足。
対策:
- MCCを12~15%まで増量
- 圧力を強くする(体重を少し乗せるくらい)
- 粉を少しだけ湿らせる(霧吹きで1プッシュ→混ぜる→乾かす)
「少し湿らせる」は裏技ですが、やりすぎると杵にくっつくので要注意。本当にごく微量です。
問題4:胃で溶けない
錠剤が固すぎて、飲んでもそのまま出てくる——これは過圧縮。特にφ6mmの小さな錠剤は圧力がかかりすぎやすい。
対策:
- 圧力を30%減らす
- 崩壊剤(クロスカルメロースNa)を3%→5%に増やす
- テスト:コップのぬるま湯(37℃)に入れて30分以内に崩れるか確認
この水テストは全レシピでやってください。30分以上そのままなら、何かが間違ってます。
問題5:重量がバラバラ
1粒380mg、次が620mg——これではサプリとして使えない。
対策:
- 粉の流動性が悪い→二酸化ケイ素(0.5~1%)を添加
- 充填時に「すりきり」のやり方を統一する(毎回同じ力加減で)
- 作業台の水平を確認(傾いてると片側だけ多くなる)
MUHWAの25穴プレスはアルミプレートでできているので、プラスチック製より粉離れが良く、充填ムラが出にくいです。これは実際に使ってみて実感しました。
最終チェックリスト
| 症状 | まず試すこと |
|---|---|
| 表面が剥がれる | ゆっくり圧力+ふるい |
| 杵にくっつく | 粉を乾燥+滑沢剤増量 |
| 崩れる | MCC増量+圧力アップ |
| 溶けない | 圧力ダウン+崩壊剤増量 |
| 重さバラバラ | 流動化剤+すりきり統一 |
何より、レシピを記録すること。どの粉を何グラム、何分混ぜたか、圧力はどれくらいか。うまくいったときのレシピは宝物です。
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